11月13日18時8分、たいせつな家族が息をひきとりました。
16歳。やさしくて穏やかな黒猫。大好き。
小学六年生のとき、彼はわたしたちのおうちにきました。
ピアノから帰ってこたつに足をいれると、なんと猫のおしり!・・・知らなかったので、とっても吃驚したのを覚えています。
きたときは小さな子猫だったのに、いつの間にやら大きく長く成長していて。。。こたつに入っているとこたつ布団の上にのってきて丸くなるのですが、とにかく重くて足が痺れる!というのが、毎年今ぐらいの季節からの”よくある光景”でした。
もともと穏やかなやさしい性格をした猫だったのですが、としをとっていくたびにその穏やかさがどんどん増していったように思います。
甥っ子がしっぽや毛をつかんでも、何も言わず動かずそばにいてくれました。
妹の遅い反抗期のときも、妹と母が言い合っている声を聞くと慌ててすっとんできて仲裁に入っていました。
やっくんが亡くなったときも。
お葬式の晩からわたしが引っ越す日まで毎日欠かさず、毎晩わたしが寝付くまでそばにいて慰めてくれていました。
ゴロゴロとのどを鳴らせて。
猫の”ゴロゴロ”には癒しの力があると聞いたことがあります。
毎晩毎晩、わたしの悲しみに寄り添って、癒してくれていたのかもしれません。
今年の夏が終わる頃から、吃驚するぐらいのスピードで細く小さくなっていきました。
病院へ行く回数が増え、食欲が落ち、さいごは何も食べず何も飲めなくなっていました。
水曜日、実家へ帰ったときに、ちょうど休みだった妹(前の晩からずっと猫のそばにいたそうです)と猫を囲って、一日中ずーっとそばにいました。
時折苦しそうに声をあげ、また眠る姿に、涙が出ました。
これを書いている今も涙が出て涙が出てしかたがないです。
木曜日、会議をなしにしてもらって帰宅した母のそばで、わたしが「今から帰るわ!」とメールを送った瞬間、息をひきとったそうです。
ほんとうに穏やかで、まるで眠っているかのような死に顔でした。
冷たくかたくなっても、毛はふわふわでつやつやで。
火葬される直前まで、妹と猫の頬を撫でていました。
お骨は思ったよりも大きくて、やっくんのときと同様、真っ白で、現実感がありませんでした。
ぜんぶ骨壷におさめて、父の運転する車で妹に実家まで連れて帰ってもらいました。
(わたしは駅でわかれて、職場へ行きました)
土曜日に、母と妹と三人で実家裏の木のそばにお骨を埋め、(母の使っていたガーゼのタオルに包んで)ビオラを植えました。
日曜日にもっとたくさんのお花(多年)を買って、植えました。
きちんと葬儀をして、火葬してお骨あげをして、自らの手で穴を掘って埋めることができて、よかったと思います。なんだか、ホッとしました。
まだあまり実感がないというのが本音ですが、これからどんどん寂しさが増すのかなあって思うと、ちょっと怖いです。。。
水曜日、またお線香をあげに帰りたいと思います。
お花もたやさないよう、ずっとずっと育てていきたいねって話していました。
たいせつな、たいせつな家族です。
大好き。
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